ヤングを卒業して間もないころ、まだこれと言って仲間もおらず、基本的に1人で遊んでいた。
と言っても、どこにでも人が溢れかえっていた時代であります。
ブリ北の墓場はいつも初心者で一杯だったし、懐かしのブリ北鍛冶で狩りの終わりに武器を修理して貰うのが日課だった。
その頃は、数字としてのステータスは今ほど表に出ておらず、武器や防具の傷み具合もアームズロアで調べてメッセージで判断するっていう感じでした。
今で言うと家の腐敗度を同じ感じです。
ざっくり傷み具合が分かる感じですね。
そしてその頃は、戦士のパンク1人だったので、自分で修理できないし、修理ディードなんてものが登場するのはもっとずっと後のことでした。
そのため、戦士はブリの北鍛冶屋で修理をしてくれる鍛冶屋にお願いして修理をしていました。
そこでは鍛冶屋RPGも行われていて、偏屈な鍛冶屋プレイを楽しむ人たちもいました。
「誰にお願いしてるのか、名前を言え」
「頼む時は、馬から降りろ」
「袋に入れて渡せ」
などなど言われて、こわーって思ったものです。
でも上記ってRPG以外にも意味があったのです。
最初のは、狭い敷地に数人いるので、だれに話しかけたかわからない。とか、常に画面に集中してないので、ログを追えるようにとか。
二つ目は、トレードウィンドウを出す時に騎乗よりも徒歩のほうが、ドラッグミスが起こりにくいからとか。
最後は、ばらばらになって紛失したり、混ざったりしないようにですね。
今のように皆がベテランプレイヤーで何でも自分でできるよ!ってわけでもなく、生産を一切持たない自分のような者にとって、北鍛冶はとても大切な場所でした。
多分生産キャラがいるけれど、やり取りを楽しむために、修理をお願いする戦士も多かったと思います。
ここで、自分もいつか誰かの武器や防具をなおしてあげたい。
そして自分の銘が入った武器や防具を残したい!!
そう思って、鍛冶屋のDeathMetal(デスメタル)が生まれました。
1thがパンクだったので、二人目は音楽繋がりで、デスメタルになりました。
生産品の銘としてもかっこ良くないかな?って思って命名されました。
生産キャラが生まれたけれど、メインはまだまだパンクです。
何と言っても世界はとても広く、まだまだ駆け出しの冒険者です。
1人でいつものように動物などと戦っていると、あるギルドに声をかけられました。
3人組ぐらいだったと思います。
こちらのみすぼらしい装備と動物と戦う様子から初心者だと思って、声を掛けてくれたようです。
そして、少し話したら狩りに行くから一緒に来ないかと誘われました。
ついて行った先は、森の奥です。
そして、おもむろにムーンストーンが、置かれました。
今では魔力を失った石です。
トラメルのムーンストーンは、フェルッカに通じ、フェルッカのムーンストーンは、トラメルに通じる。
そう、まだ一度も足を踏み入れたことが無い、阿鼻叫喚の地獄世界であるフェルッカへのムーンゲートです!!
恐る恐る入るとそこは、草木が枯れ果てた不毛の地です。
そして皆について行くと、頭が二つある巨人が現れました!!
初めて見る大型のモンスター!正直尻尾まいて逃げたかったですが、一緒に戦いました。
何匹か倒して、ムーンストーンを集めたところで、一旦トラメルへ帰ることになりました。
殺人者であるPKには会うことなく無事に安全な世界へと帰還することができました。
その日は、ギルドハウスのルーンを貰って、みなさんとは別れました。
ルーンブックなんて物の存在も知らず、このルーンがあればまた会えるんだ!
と非常にうきうきでいつもの宿屋でログアウトしました。
遂にフェルッカの地に訪れることが、出来た上になんと冒険者仲間まで出来ました。
あぁ遂に我はこの地に根を下ろすことができる!
ってくらい嬉しかったものです。
ところが!!つづくわよ!
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